財団について

見て、触って、楽しく学ぶ最先端の技術をもっと身近に。つくばエキスポセンター詳しくはこちら
HOME > 財団について > 理事長挨拶

理事長挨拶

理事長

公益財団法人つくば科学万博記念財団
代表理事・理事長 中原* 徹
(兼 つくばエキスポセンター館長)

*「原」は、3画目の「ノ」がない。

2017年5月につくば科学万博記念財団の理事長に就任しました中原*です。就任のご挨拶を申し上げます。

 

今を去ること30年ほど前に、このつくばの地で国際科学技術博覧会が開催されました。延べ数で言えば国民の約5人に一人という大勢の方々がご覧になられた大イベントでした。科学技術が持つ大きな可能性を人々に強く印象付けた博覧会でした。つくば科学万博記念財団はこの万博の果実を基に創立され、万博の熱気を冷ますことなく、引き続きわが国の科学技術の振興に貢献することを目的として活動してまいりました。すでに創立以来30年を超える活動を行っています。これは地域の方々を始めとする厚いご支援の賜物以外の何ものでもないと考えます。厚く感謝申し上げます。

 

さて、この30年の間に科学技術によって社会は大きく変わってまいりました。1985年といえば、世の中にやっとウォークマンが普及を始めた頃で、仕事の場ではワープロやファクスが入り始めた頃でした。公的な文書は和文タイプという、一度間違うとまた最初から打ち直しという、大変な労力と専門の和文タイピストが必要でした。もちろんインターネットもなければ携帯もないという時代でした。現在の社会のことは皆さまがよくご存知のとおりです。ICT(情報コンピュータ技術)の発展は社会生活だけでなく、産業、医療などを大きく変化させています。ライフサイエンスの発展は、がんの治療などを通じて国民の健康福祉の増進に大きく貢献しています。科学技術の発展は、これからもわが国社会経済の発展の原動力になるとともに、世界的にもいろいろな国が持続的な発展を維持していくためにさらに大きな役割を担っていくと考えられます。

 

科学技術が我々の社会の課題を解決し、社会経済の発展に大きな役割を果たすものであるからこそ、社会の方々が科学技術コミュニティとキャッチボールをしながら、これからの科学技術の方向性をともに創っていくことが重要になってきていると私は考えています。そのためには、最新の科学技術が何をしているのか、どこに向かおうとしているのか、を知ることが重要になりますし、できれば、人々の側から疑問や意見を科学技術の側に伝えていくことも大切です。従来から果たしてきた機能に加えて、つくばエキスポセンターではこういった役目を重要視してまいりたいと考えます。幸いにもつくばは最先端の科学技術が集積して推進されているという世界的にも有数の場所です。当然のことですが、科学技術に関心の高い方々も多いと思われます。最新の科学技術の情報の発信そして受信の場としては格好の地でありましょう。

 

つくばでは感じられないかもしれませんが、わが国では科学技術に携わろうとする若い人たちが減少しています。これはわが国にとって何よりも大きな問題かもしれないと考えます。他の先進国では増加している博士号取得者がわが国では減少しています。科学技術の将来の担い手が減っているのです。多くの優れた科学的成果は研究者が若いときに得られています。若い人たち、子供たちが科学に触れ、その面白さを発見する、そして自分も科学をやってみようかと考えることが何よりも重要です。これまでもつくばエキスポセンターは、つくばに立地される科学技術関係の方たちの協力を得て若い世代に科学の楽しさ、ワクワクする感じを伝えてきました。この努力をさらに倍加しなければなりません。職員一同全力で取り組みたいと考えます。

 

科学技術に国境はありません。国連では全世界の国々に適用される持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)を定め、2030年までにこれら目標を達成すべく努力していくことになっています。無論科学技術イノベーションがSDGsの達成に大きく貢献するであろうことは明らかです。また、長期的な仕事ですから若い世代が担い手になることも明らかです。若い人たちに科学技術を通して世界に貢献するという高い意識を持って欲しいと心から希望し、つくばエキスポセンターでもそのお手伝いをしたいと考えています。

 

つくば中央公園の閑静な森を抜けると池の向こうにつくばエキスポセンターが見えてきます。科学の面白さが詰まったところです。皆さまに是非足を運んで頂きたいと考えます。皆様とそこでお会いできることをお待ちしています。

 

(2017年5月11日)

このページの先頭へ